絵画の表現の可能性を広げるために、アクリル絵具と混ぜて使うメディウム。
しかし、高価だったり、手に入りにくい場合もあるかもしれません。
そんな時に役立つのが、身近なもので代用できること。
今回は、メディウムの代用品として使えるものを詳しくご紹介します。
メディウムの代用が必要な理由と注意点
メディウムの代用が必要になるケース
- 経済的な理由: メディウムは種類によって価格が大きく異なるため、経済的な理由から代用品を探したいという場合があるでしょう。
- 入手困難な場合: 特殊なメディウムは、手に入りにくい場合や、取り扱っている店舗が少ない場合があります。
- 実験的な表現: 既製品のメディウムでは表現できないような、新しい技法を試したい場合に、代用品を使うことがあります。
代用する際の注意点とリスク
メディウムの代用は、必ずしも元の性能を出しきれるとは限りません。
- 絵具との相性が悪い場合: 代用品によっては、絵具との相性が悪く、分離したり、変色したりすることがあります。
- 乾燥時間が変わる: 乾燥時間が遅くなったり、逆に速くなったりすることがあります。
- 作品が劣化する場合: 時間の経過とともに、作品が黄変したり、ひび割れを起こしたりすることがあります。
メディウムの代用品として使えるもの
キッチンにあるもの
- 油(サラダ油、オリーブオイルなど): 絵具に光沢を与え、滑らかな質感にすることができます。ただし、油絵具との相性が良く、アクリル絵具との相性はあまり良くない場合があります。
- ハチミツ: 絵具に粘度を与え、立体的な表現ができます。乾燥すると硬くなるため、レリーフのような表現に適しています。
- 洗濯のり: 絵具を固め、厚塗りにすることができます。ただし、乾燥すると白っぽくなることがあります。
化粧品
- 保湿クリーム: 絵具にツヤを与え、肌のような質感にすることができます。ただし、油分が多いものは絵具との相性が悪い場合があります。
- リップクリーム: 絵具に少量混ぜると、光沢と滑らかさを出すことができます。
その他
- 膠: 日本画で伝統的に使われている膠は、絵具を固め、耐久性を高める効果があります。
- アラビアガム: 水溶性の天然樹脂で、水彩絵具の媒染剤として使用されます。絵具に粘度を与え、光沢を出すことができます。
メディウムの代用品を選ぶ際のポイント
- 絵具との相性を確認する: どんな絵具を使うかによって、適した代用品が異なります。アクリル絵具、油絵具、水彩絵具など、それぞれに合った代用品を選びましょう。
- 乾燥時間: 早く乾かしたい場合や、ゆっくり乾かしたい場合など、目的によって乾燥時間を調整できる代用品を選びましょう。
- 質感の変化: どんな質感にしたいかによって、代用品を選びましょう。例えば、光沢を出したい場合は油やリップクリーム、立体感を出す場合はハチミツなどが適しています。
- 安全性: 口に入れたり、肌に触れたりする可能性がある場合は、食品添加物や化粧品など、安全性の高いものを選びましょう。
まとめ
絵画の表現を豊かにするメディウムの代用品について、様々な角度から解説してきました。キッチンにある身近な調味料から、専門的な材料まで、代用品の選択肢は幅広く、あなたの創造性を刺激してくれるはずです。
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